【特集】STEP LIGHTLY 「NEGATIVE KILLERS」EP インタビュー

2014/08/02

■STEP LIGHTLY 「NEGATIVE KILLERS」EP インタビュー

福岡・博多シーンが誇るスラッシュ&ダビーStep Lightlyの新作が7インチ+CDにてTHRASH ON LIFEより発売!
バンド史上最高傑作となった今作は伝説的DCポスト・ハードコア「FUGAZI」の大名曲「WAITING ROOM」の激烈カヴァーも収録された全5曲!緩急のついた切れ味抜群のハードコアサウンドとなっている。
ボーカルSHOWYに話を聞いた。
OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS/THE SENSATIONS/SEVENTEEN AGAiN)

■Step Lightly7インチ発売おめでとうございます!
まず始めに前作アルバム『RISE AGAIN』から2年半ぶりとなる今作を7インチでTHRASH ON LIFEからリリースする事になった経緯をお伺い出来ますでしょうか?

S:前々からRAZORS EDGEと対バンさせて貰う事が多くて、レーベルオーナーのケンジさんとは良く呑ませていただいていて。RAZORS EDGEの新しい作品『FUCKED UP』が、本当RAZORSの原点回帰な作品で。そういえばRAZORSの最初の作品、『THRASH MARCH EP』に物凄く影響されて、HCバンドを始めた事を思い出して。そして『FUCKED UP』が、アナログEP化されるって聞いて。速攻連絡して、”イイなあ~。羨ましいッス。”などとクダを巻いていたらケンジさんが、”じゃあライトリーもだそうぜ!”と言っていただいてリリースがきまりました。一年位お待たせしましたが(笑)

■今作、ハードコアパートの勢いや疾走感が更に増した中でダブ/レゲエの融合具合が前作『RISE AGAIN』にも増し、上手く同化している印象を受けたのですが今作収録の曲で意識したところはありましたでしょうか?また今作で参考になった作品などあれば教えて下さい。

S:曲の作り方が単純に変わったとおもいます。以前はギターリフで曲を組み立てて行ってましたが、最近は思いついたギターリフを先ず頭の中でレゲエのベースラインにアレンジする事から始める事が多くなりました。
日頃聴いているNEWAGE STEPPERSやUKのレゲエ、ブリストル物のベースラインが意外にシンプルなのに気付いて。こりゃ、速くしても遅くしてもいけるぞと。
後、今回もSTSタケヤングのDUBMIXにヤられています。感謝です。

■キミドリ「白いヤミの中」、SNUFF「TOO LATE」のカヴァーに続き、今作はFUGAZIの「WAITING ROOM」のカヴァーをされてますが毎回変化球のついたカヴァーが非常に新鮮です。今作でFUGAZIをチョイスした理由などあればお聞かせ下さい。

S:カバーの基準は特にありませんが、やはり最近自分がレゲエ等のベースミュージックばかり聴いていたので、自然とフガジの「WAITING ROOM」のベースラインが頭の中で鳴ってたとおもいます。んで、レゲエのSTEPPERSビート、ワンドロップビートどちらもハマるなと。
単純にベースラインがカッコイイ曲だなと。スタジオで試したら直ぐハマッたので、サクッといきました。



■Step Lightlyの武器は緩急ついたスラッシュ&ダビーサウンドも勿論なのですが、SHOWYさんのウネル様な独特な唄い回しもあると思うのですが影響を受けているシンガー、歌い手などいるのでしょうか?

S:BAD BRAINSのHR、SxOxBのトッツアン、RISE FROM THE DEADのナオトさん、BOOWY時代の氷室京介等、沢山の人に影響をうけました。

■そもそもSHOWYさんのルーツはパンク/ハードコアとレゲエ/ダブどちらが先に出会ったのでしょうか?また両ジャンル共に目覚めさせてくれたアーティストは誰だったんですか?

S:勿論パンク、ハードコアですね!
ダブ、ルーツに関してはここ10年位ではないでしょうか?
パンク、ハードコアに関しては目覚めというか、GBH、DISCHARGE位しか知らなくて、同級生が教えてくれた、SxOxBや、OUTO、NUKEY PIKESですね。こりゃ凄い。速いと。それからスケートボードを始めて知り合ったスケーターの仲間で、色んなバンドの情報交換をしてました。アメリカのハードコアとか。メロディックハードコアとか。
後とにかく当時観に行っていた、xグラインドサアフxという福岡の先輩のバンドには常々ぶっ飛ばされてました。
レゲエ、ダブに関しては、当時ボブマーレー位しか知らなくて。
歌がイイなあ位で。
レゲエの価値観が一変したのはUKスタイルの移動式のディスコ、サウンドシステムの音を聞いた時ですね。

普段普通に家で聞いていたボブの曲がプレイされた時、余りのベースの音の凄まじさにひっくり返って(笑)
こりゃパンク、ハードコアと同じ位のスゲぇエナジーだ!!と自分なりに解釈しました。(笑)
普段ボブを家で聴く時は、歌ばかり聴いていたんですけど、この時位から、ベース、ドラムを聴くようになりました。
なんで、レゲエ、ダブに関しては、アーティストというより、そのカルチャーそのものが好きですね。
イベントまで始めたし。(笑)

■Step Lightly結成当初からハードコア, レゲエ/ダブの融合というのは既に構想、確立されてたのでしょうか?BAD BRAINSのバックボーンも勿論あると思うのですが。

S:結成当初は全くありませんでした。
ビースティのアドロックが、一時在籍してた、DFLみたいなんがやりたくて(笑)
現メンバーになって暫くして、コークヘッドヒップスターズのコバさんにサークルジャークスのトリビュートに誘ってもらって。んでカヴァーをアレンジしてたら、あれ、このベースラインはレゲエに出来るなと思い、無理矢理レゲエに一瞬して、ハードコアに戻るみたいなのを思いついて。
でもコークヘッドのカヴァーソングのアレンジにもメチャクチャ影響受けてたんで。
どちらかといえば、BAD BRAINSよりもコークヘッドヒップスターズに受けた影響がデカイと思います。
当時もうダブ、レゲエにどっぷりだったのでその影響も多大にありますけど。
今でもクラブで働いているので、ハウスやらテクノやら様々な音が聴けるので、その影響もあるかもですね。常々色んな音から影響受けてます!

■SHOWYさんは福岡でKeith Flackの店長を勤めておられますが、ここ数年の福岡シーンの動きはどうでしょうか?3年前に強化された風営法の影響もあれから動きはありましたでしょうか?

S:福岡のシーンは充実していると思います。いつも一緒にやってるthrash HCバンドU SPAN Dや、長い付き合いのハイブリッド70'PUNKスタイルTHE PRACTICE,超弩級クロスオーヴァーEEVEE等とにかく沢山!今回もお世話になってる、エンジニアのタケヤング率いるSTSスタジオも含めて沢山刺激を頂いています。風営法に関してはまだまだこれから。努力していきます。

■今作7インチプレス制作をした東洋化成にも立ち会いカッティングを行ったそうですが、いかがでしたでしょうか?

S:東洋化成のカッティングルームにお邪魔させて頂いた時の緊張、そして自分のバンドのサウンドが、溝として刻まれていく過程。そして針を落とした瞬間の絶頂(笑)全て新鮮でした!アナログジャンキーの自分としては本当に最高の体験でした。改めてこの機会を頂いたレーベルオーナーのケンジレイザー ズに感謝です。

■今後のバンドの目標やツアー、リリース予定などあれば教えて下さい!
S:なにせ腰が重いバンドのため、ゆっくりとしたペースではありますが、また新しいEPサイズの作品を作りたいですね!
ツアーもチョコチョコですが、回りますので、東京、大阪始め出向いて行きたいと思います!よろしくお願いします!

【STEP LIGHTLY LIVE SCHEDULE】
■08/09長崎諫早裸蛇
■08/30渋谷THEGAME
■09/06大阪火影
CROW DRAGON TEA presents [HAPPY&FUNNY LIFE Vol.12-THE 96 DAY-]
w/CROW DRAGON TEA、bacho
■09/20久留米ガイルス

【STEP LIGHTLY DISCOGRAPHY】
最新音源!

■STEP LIGHTLY / Negative Killers [7"EP+CD]
価格:1,300円+税   LABEL:THRASH ON LIFE  品番:TOL28
極上のスラッシュ&ダビーな新曲達とFUGAZI「WAITING ROOM」の激カバーが収録された全5曲!同内容CD付。
STEP LIGHTLYが持つ独自の切れ味抜群のスラッシーハードコアにダブ/レゲエサウンドも搭載させた一気に沸点まで突き上げる緩急がついたサウンドが、今作更に勢いを増してザックンザックンに切り進む凄まじい出来映えとなっている。
・収録曲
01. GET AWAY
02. NEGATIVE KILLERS
03. LIVING CORPSE
04. RAISE OUR VOICES
05. WAITING ROOM (FUGAZI)
※SOULMINE MEGA MART限定でSTEP LIGHTLY Vo.SHOWYがセレクトした80's HARDCORE STUDY MIX CDが付きます!ご注文はこちら

■STEP LIGHTLY / RISE AGAIN [CD]
価格:2,000円+税   LABEL:DIWPHALANX
2011年作、STEP LIGHTLYの武器であるスラッシュ&ダビーなサウンドを決定付けた1枚。ライブでも度々プレイされる彼らの代表曲も多数収録。
UK メロディックパンクのパイオニアSNUFFの大名曲「TOO LATE」のカヴァーを収録しているところにも注目したい。
・収録曲
01. Intro
02. Skate Cruising
03. Go Forward
04. Babylon Strikes
05. Up Set You
06. Leave Me Alone
07. Sabbath Dub
08. Nite Club
09. Rule Over
10. One Way Ticket To Hell
11. Rise Again
12. Too Late
13. No More Bad Future Dub



■STEP LIGHTLY / Flexible Attitude [CD]
価格:1,500円+税   LABEL:STAND RECORDINGSNX
2007年作、今作はダブ/レゲエとハードコアサウンドの共存は薄いながらもBAD BRAINS、GORILLA BISCUITS、7SECONDS等の80'sUSHCに現代のセンスを併せ持った矢継ぎ早に放たれるスラッシュチューンが痛快
伝説のHIPHOPグループキミドリの「白いヤミの中」のカヴァー収録。現在は廃盤。
・収録曲
1. THRASH FOR RIGHT
2. SELFISHER
3. WAKE UP!!!
4. I GOT SICKS
5. DUB Slavery feat.Chackie Mitto
6. 白いヤミの中
7. PATHETIC MAN
8. Look Straight Ahead