PANIC QT'S インタビュー!

2016/10/24


2012年に初来日を果たし、2014年には1stアルバム「Fast Ain't Furious」を発売、2度目の来日ツアーを行う。そして今年2016年には通算3度目となる来日ツアーを2ndアルバム「Of Blackholed Hearts And Quantum Physics」提げて敢行。
異常なまでのジャパニーズカルチャーへの愛はもちろん楽曲にも影響し、音楽、ゲーム、漫画、アニメを全てひっくるめた日本人もびっくりなファスト・メロディック!
2016年のツアーを終えたギターボーカル/リーダーでありソングライターのMarc(魔悪)にインタビューを行った。

PANIC QT'Sはどうやって結成されたのですか?
Marc:シリルと僕は高校で初めて会ったんだ。
僕たちは90年代のアメリカ/ヨーロッパのファストメロディックパンクに影響を受けてバンドをスタートさせたんだけど、その後そのバンドはストップしてシリルと僕は別々のバンドでプレイすることになった。
そしてその時にシリルはマイクと出会い、バンドをスタートさせたんだよね。
その時のギターリストは極悪でヤク中ってこともあり、彼をクビにして僕に入らないか?と相談があったんだ。これがPANIC QT'Sの始まりだよ!




■どんなバンドに影響をうけているのですか?
Marc:僕たちの大きく影響を受けたのは90'sパンクロックだね。MXPX、NOFX、Satanic Surfers等のメロディー&ファストなバンドだね。この手のタイプの音楽が僕たちに楽器で演奏するきっかけを作ってくれたんだ。
90年代の終わりにインターネットのお陰でシリルと一緒になってHysteric Blue、Whiteberry、Judy and Mary、そして勿論Hi-Standardを始めとするバンドを発見したんだ。これらの日本のサウンドは僕たちに凄まじい影響を与えたよ。
僕は個人的にCharles Bronson、Spazz、Napalm Deathを始めとするファストコア/メタルを愛しているのだけど、あの狂ったようなリズムチェンジ、ブラストビートと高速ギターの要素は僕たちの音楽にも少しだけど集積されているよ。
そして何と言ってもGOING STEADYの出会いはターニングポイントだったね。
彼らは十代のメランコリックさ、儚さ、真っ直ぐさを信じられないくらいの感情でパンクロックに落とし込んで演奏をしていた。これはヨーロッパパンクとは全く異なるサウンドだよ。
大半のヨーロッパパンクが脳みそでプレイしてる中、彼らはハートでプレイしている。これは凄い日本独自のサウンドだと思っている。



■いつから日本に興味を持ち始めたのですか?きっかけは?
80's-90'sにはフランスのテレビではドラゴンボール、聖闘士星矢、北斗の拳、シティーハンター、セーラームーンなど多くの日本のアニメが放送されていたんだ。
これとビデオゲームが僕たちの日本に触れた最初のきっかけだね。その時キッズだった人は殆ど好きだったんだじゃないかな。
僕たちが子供の頃は悟空がフリーザのケツの穴にキックするのを見てファミコンで遊ぶのが全てだったよ。幼稚園の頃、大きくなったら忍者になりたいと思ってたの思い出した!なれなかったなぁ…
日本の映画にもとても大きな影響を受けたよ。日本の映画はとっても美しいのと凄まじく狂ってるものがあったり、たまに美しさと狂気が共存していることもある。この感じ好きなんだよね。
これらのものと、日本の音楽が僕に日本語を勉強させて、日本へ旅立ちたい気持ちにさせたんだよ。
フランスでは今も変わらずに日本の文化は凄い人気だよ。



■3度目のジャパンツアーを終えて感想を教えてください!
3回目の日本ツアーも最高だった!
僕たちはたくさんの凄いバンドをプレイして、たくさんのかっこいい人と共に素晴らしい時間を送ったよ。一つ言えることはは、また俺たちは戻ってくるよ!



■日本についてどう思いますか?またお気に入りを教えてください!
フランスではPANIC QT'S がライブするところを見つけるのがいつも難しいんだ。なぜなら僕たちはポップスバンドには速すぎるし、ハードコアバンドにとってはポップすぎるし、生粋のパンクロックバンドには僕たちはそこまでイキってもないし…日本では色々なタイプのバンドが一緒に演奏をして、色々なタイプのお客さんが共存していて、きちんと聴いてくれていると感じてるよ。
フランスに比べてチケットは凄く高いんだけど、皆んな来て、最高に楽しんでいるのがいいよね。
フランスでは友達のバンドを見に来て、その後はビール飲みに行って聞かないからね。あれは良くない。
あとは日本には素晴らしいアンダーグラウンドバンドが多いよね。僕らはジャパンツアーの度に1回のライブで少なくとも1つは素晴らしいバンドに出会うよ。
音楽とライブ以外だと、僕らは日本の観光が好きだなぁ。公園へ行って、お寺と神社を回って、ファミリーマートでカフェフラッペを買って、川のほとりでおにぎりを食べて、秋葉原でゲームしたり、フィギュアを見たり…あと確実にラーメンは毎日食べて。マイクと僕はラーメン狂なんだよね。



■2ndアルバムは更に多くの音楽から影響を受けたなと感じました。1stアルバム以降、新しく影響を与えたものはありますか?

2ndアルバムのメロディーはWeezerからの大きな影響の下、構成されているんだ。
ファズギターサウンドが重要ポイント。WeezerはいつでもPANIC QT'Sのお気に入りの一つなんだけど、今回のアルバムでそれが明確になったかな。
空間系ギターサウンドと使い方はSlowdiveとMy Bloody Valentineからの影響が強かったかな。


■PANIC QT'Sの今後について教えてください!
明確なプランは今のところないんだけど、PANIC QT'Sはファスト&メロディックサウンドでい続けるよ!
多分、鎖で繋げれられるくらいの沢山の曲を作る予定。日本語の曲ももっと!
シンセサイザーの音も取り入れてみたいな。新しいものを生み出して出来るだけ早く日本に戻るように最善を尽くすよ。いずれにしても僕たちは新しい曲を作っていって次のアルバムもI HATE SMOKE RECORDSからリリース出来たらいいな!