トーキョーレイジングハードコアチーム "NINJA BOYZ"が、最新7インチ『now』をリリース。
1stアルバム『PARK』から5年、その間のメンバーチェンジやライブ活動を経て完成した今作には、彼らの現在地が濃密に刻まれている。
屈指の熱量を誇るライブバンドとして走り続ける彼らは、この数年で何を得て、何を変え、何を貫いてきたのか。
作品制作の裏側からアートワーク、シーンへの視点、そして今後の展望までを聞いた。
■2021年の1stアルバム『PARK』から5年経っての新作リリースとなります。
その間にあった活動や変化などあれば伺いたいです。
山口:PARKリリース後の大きな変化としては、まずメンバーが変わりました。
オリジナルメンバーのBaしゅうととDrしょうちゃんが、生活や仕事、他のバンドなどで忙しくなりライブに出られなくなって、徐々にフェードアウト……。そしてBaに西田(9mile, KARATE KID)、Drにチャックさん(jamming o.p, TEXAS COMANDO)が加入してくれました!
西田はPARKリリース前から、前ベースが出られない時にサポートしてもらっていました。ライブでのパフォーマンスや弾き方、音だったり、同世代で1番かっこいいベーシストだと思っていたのでお願いしました。
PARKのレコ発以降は前ベースがライブに出られなくなったので、そこからずっと弾いてもらっています。ちょうど9mileもKARATE KIDも活動が止まった時期だったので……。
ドラムは、はぎかな(CHINESE HOODIE)、ふじぬま(ex. Smoothy)にサポートしてもらっていた時期もあったのですが、各々のバンドが忙しかったりコロナ禍もあったりで、なかなかお願いできなくなり悩んでいたところで、清野さん(CAL)が「ドラムで暇そうな人いるよ!」と紹介していただいたのがチャックさんでした。
TEXAS COMANDOはもちろん、jamming o.pも知っていたのでビビっていたのですが、初対面はめちゃくちゃ気さくなお兄さん!
サポートを快諾していただきました。それが2021年の夏頃で、そこからずっと叩いていただいています。
チャックさんのドラムはとても力強くパワーがあり、NINJA BOYZのライブや楽曲においてとても良い方向に影響を与えていただいています!
そして2人にサポートしていただきライブができるようになり、続けていく中で出演するのが夢だったSTORMY DUDES FESTA、THRASH EM' ALL、初期衝動宣言、East West Fast Blast Festivalにも出演することができました!
これもPARKリリース後の大きな変化だと思います!
■念願だったイベントへの出演を経て、改めて、NINJA BOYZの結成前夜〜現在のサウンド構築に至るまでに影響を受けた音楽/シーン/カルチャーを教えてください。
山口:サウンドとしてはRAZORS EDGE、FUCK YOU HEROES、Idol Punch、BREAKfAST、Slight Slappersなど、日本のハードコアバンドに影響されました。
ただ、メロディックだったりエモも大好きなので、その部分もどうにかうまく落とし込んで良い感じにできたらなというのを結成当初から考えています。
Gt小島とGtりょうじはハードコアよりもエモのほうを聴いてきたし弾いてきていたので、私が思いつかないフレーズを考えてくれて、楽曲に幅を生み出してくれています。感謝!
今作で言うと、mosh, edgeみたいな曲もあればemo4, winterみたいな曲もあるのは、こういったところだと思います。
シーンでいうと、自分が中高生の頃I HATE SMOKE RECORDS周辺バンドのライブに行きまくっていたので、その影響が今でも強いです。
THE SENSATIONS、SEVENTEEN AGAiN、Wiennersも出てるし、PASTAFASTA、ROCKIN' WRECKER、SPUNKYも出てるみたいなライブがあって、ジャンルに囚われず同世代のバンドでシーンを盛り上げているところにとても憧れました。
そんな中でもUNITED SKATESがTHRASH EM' ALLやBBQ CHICKENSの企画、PASTAFASTAが初期衝動宣言に出演していたり、上の世代ともライブをやっていて「すごい!」と思ったのを覚えています。
なので我々も同世代のeitherやCHINESE HOODIEともライブするし、大先輩の企画にも出演できたりしたのはとても嬉しいです。
何よりもI HATE SMOKE RECORDSからリリースできたのがとても嬉しいです!
ちなみに6人の大所帯バンドとなったのは、MANGA SHOCK、SHORT STORYの影響です。
ステージに人がいっぱいいるの、かっけー!となりました。
■、と西田くん、チャックさんは“未だにサポート”と聞いていたのですが、正式メンバーという認識でよいのでしょうか? また、その経緯も教えてください。
山口:いや、正式メンバーにするのを渋っていたわけじゃないです!(笑)
「正式メンバーになってください」と言うの、ほぼ告白と同じだと思っているのでなかなか言えなかっただけなんです。
なかなか言わなかったせいで、メンバーなのか否か曖昧な状態で長いこと活動させてしまったのは大変申し訳なく思っています……!
正式メンバーになっていただきましたと発表するタイミングもなかなかなかったので、このリリースのタイミングで公言したいと思います!
■今作収録曲に関して、前作から変わった点や、各楽曲の制作背景など伺いたいです。山口:今回収録されている大半の曲は、以前と変わらず私が考えた全体像をみんなに聴いてもらって、スタジオであーだこーだ言ってもらいながら完成させています。
ただ、emo4はGtりょうじが考えてきてくれました。
「Shipyardsみたいな曲を作った!」と聴かせてくれたデモの大枠はそのままに、「12341234のカウントで途中から速くしたいのですが……」と私が言った時、みんなは苦笑。
ただ結果的に、私たちが好きなメロディックの要素とファストな要素が詰まっていて、とても良い曲になったと思います!
また、今作の楽曲からGtたいちろうが、ギターソロ的な部分以外の主に速いところで単音のフレーズを考えてくれました。音源だと右耳から聴こえる単音です。レコーディングするまで気付いてなかったのですが……。
ただこれが非常に、ギターが3人である意味としてすごく良い感じになったと思っています!
私はギターのバッキングしか作ることができないので、良い感じにギター3本の棲み分けを考えてくれている3人にはとても感謝しています!
あとGtこじまはemo4やwinterで、私からの「キラキラしたエモい単音お願いします!」という無茶ぶりに応えてもらいました!
ありがとう! 左耳から聴こえる単音です。
■エモ・メロディック要素をプラスしたGt小島くんとGtりょうじくんの2人のルーツになったものも教えてください。
りょうじ:summermanとfallsが好きです!エモというジャンルを認識したのがその2バンドを聴き始めた頃だったのでルーツはそこになるのかなと思います。
小島:音楽の原体験としては幼少期に聴いたアニソンやゲーム音楽がルーツかなと思います。エモやハードコアとは少し逸れますが、自分の中では繋がってる感覚があります。
■今作の7インチのアートワークについて教えてください。山口:フロントのジャケットは、宮崎でCLASSROOMというバンドをやっているコロコロアニキ(以下コロアニ)に作ってもらいました。
コロアニが作るマーチ類のデザインが大好きで、いつかNINJA BOYZも何か作ってもらいたいなー……と漠然と思っていたのですが、今回7インチの制作が決まった時「ジャケットは絶対に頼みたい!」となりお願いしたところ即快諾! とても嬉しかったです。
「コロアニ的な忍者×ハードコアパンク」と無茶すぎるお願いをしてしまったのですが、かっこよすぎるのが送られてきて一同大興奮。
素晴らしいジャケットありがとうございます!
ちなみにコロアニのアートワークがどれくらい好きかと言うと、スマホの待受も2019年夏にコロアニが制作したセミファイナルジャンキーのタイムテーブル画像です。かれこれ7年。
あとCLASSROOMもうるさい・速い・短いなファストコアで、もちろん大好きです!
バックの写真は、アメリカのフォトグラファーMatthew O'Brienに撮ってもらった写真です。
Matthew O'Brien (Instagram)
去年のSTORMY DUDES FESTAの時にたまたま撮ってもらっていて、インスタにアップされた瞬間「これは年賀状級だ!」となるくらいかっこいい写真だったので使わせてもらいました。
西田のジャンプがかなり最高!
中身の写真は、オイスカやトロゴリ、センセーションズでお馴染みの朝比奈雄太さんに撮ってもらった写真です。
朝比奈雄太(Instagram)
ジャケットを開いた瞬間にライブの勢いが伝わるような写真で大好きです!
■NINJA BOYZから見た、昨今のハードコア/ファストシーンについてどう感じていますか?山口:今年の春だけでもpenisboysの7インチ、ファスト界の超新星miskai!の音源、
RAZORS EDGEの30周年新作音源がリリースされましたし、ゲバ棒、DUSTPAN、ELNUDO、MARVELOUS、高倉健、HORSE&DEERによる48曲入り7インチ『NEW FAST SPEED PUNK 2026』に関しては1stプレスが即完していますから、リリースを見るだけでもめちゃくちゃ盛り上がっているのではないかと感じています。
5月にはSLIGHT SLAPPERSの新作もリリースされますし!
ただ、なかなか新宿ANTIKNOCKだったりのハードコアシーンに比べると、バンドもお客さんも若い子が全然少ないと思っています。
なのでファストシーンにも増えるように、我々も努力しなければいけないなと感じています!
■今後のバンドの展望を教えてください。
山口:日本国内でも行ったことない土地がまだまだありますし、ちゃんとしたツアー的なのをやったことがないので、これはやりたいと思っています。
海外でもライブやりたいです!
実は今年イギリスでライブできるチャンスがあったのですが、私の個人的な事情でポシャってしまって、メンバーには悪いことをしました……。
あとは前作のリリースから5年も経ってしまったので、次回はもっと短いスパンでリリースできるよう曲作り頑張ります!
NINJA BOYZ / now [7inch+MP3]
1,650円(税150円)
トーキョーレイジングハードコアチームNINJA BOYZがニュー7インチアナログ盤「now」をリリース!
1stアルバム「PARK」から5年ぶりとなる今作。幾多のライブを経て更に加速とテンションと上げ続けた、息もつかせぬ緊張感と120%の瞬間的なパワーを炸裂させる高速チューン全8曲が収録!限定300枚プレス!
収録曲
A-1 sanjo
A-2 mosh
A-3 emo4
A-4 baseball
B-1 winter
B-2 edge
B-3 gallileo
B-4 fight